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サンガの建設115

「安楽死」と「安楽生」を考える②

ALSに苦しむ女性に安楽死を依頼され、薬物投与で殺害した事件を受けて、次のエピソードを思い出しました。

同じ病気で苦しむ九州の女性も、生きる意味が分からず、担当医に安楽死を願っていました。小学生の長男は何も出来ない母が原因でイジメを受けていました。
その問題を学校に伝えようとした担当医に対して長男はこう言いました。
「先生、僕は大丈夫。何故かというとね、僕のお母さんは日本一のお母さんから。
こんなに大変な病気になっても一生懸命生きているもん。
僕もお母さんのように負けないようにしようと思っている。でも僕はまだお母さんにはかなわない。
でも僕、お母さんみたいに頑張るから大丈夫」と。
それを聞いたお母さんは、体の底から力が湧き出し、生きたいと思ったそうです。
動けない体は存在する意味が無いと思っていたのに、その存在は日本一だという我が子に底知れぬ力を頂かれたそうです。
状況で私達の力は揺らぎますが、存在に光が当たれば、「安楽死」ではなく、「安楽生」なる今を頂けるお話しでした。

善き人との出遇いが、「安楽」の方向を変えるのでしょう。

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