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あとがき(2022年2月)

●この度、6年間德因寺に奉職して下さった院代(住職補佐)の奥田幸文氏が退職された。振り返れば、父の体調不良による住職交代式が氏とのご縁だった

●住職を仰せつかって一年後、母が突然死した。住職最初の大仕事と言うこともあり、悲しみつつも気合いを入過ぎて倒れた。その三年後には父が逝った。大転換期を戸惑いながら歩む新米住職をしっかり支えて下さった

●「一期一会」(いちごいちえ)という言葉がある。一生に一度しかない貴重な出会いをしたという意味だ。しかしある先生が、親鸞聖人の歩みに出遇うと、言葉が反対になり、「一会一期」(いちえいちご)になると教えて下さった。「あなたとの出会いが、私の一生を決めた」という意味だ。たくさんの一会があるのではなく、あなたと歩みを共に出来たという一度の出会いで、どんな事があっても生きて往く一期を得たという慶びの言葉になると教えていただいた。親鸞聖人は法然上人との出遇いを、30年以上を経てこのように述懐された

●人生には良いも悪いもたくさんの出会いがある。その一つ一つがかけがいのない出会いであるが、たしかにそうであったと教えてくれる朋に出遇わなければ、せっかくの一期が空しく過ぎる

●大変な時

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