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仏事あれこれ(2024年10月)

【問い】

イジメについて、思うところを教えてもらえますか。

40代 女性

【応え】

私は、過激なイジメを受けたことはないので、イジメで苦しんでいる方の真の苦しみを理解出来ていません。
反対に、特別イジメをしてきたとも思っていませんが、この度は、イジメる側について考えてみたいと思います。

以前イジメについてこんな話を聞きました。
日本はイジメられた子を守ったり、隔離したり、転校させたりする傾向があります。
しかし欧米では、イジメめる子を救わなければと、隔離したり、転校させることがあるそうです。
それは弱い者をイジメないと自分に自信が持てなかったり、みんなで仲良くなれないほど心が病んでいたり、注意をする本当の友達がいなかったり、むしろイジメていることにすら気付けないほど、自分の全体が見えていないとみるそうです。

日本では、イジメた子は悪いが、イジメられる方にも問題があるとか、イジメた子を叱ったり指導する事はあっても、居場所が無くなって、違う場所を探すのは、イジメられた子の方が圧倒的に多いように思います。

表紙に、「聞くの反対は奪うです」という仏様の教えを書きました。
声を聞かないという事は無視する事であり、無視するという事は、存在を奪うという事であり、奪うという事は殺すと言う意味があります。
完全に孤独にしてしまうという事です。
殺人と同様に重い罪です。
その罪の残酷さは、存在を奪われた方にしか分からないのでしょう。
無視した方、イジメた方、殺した方にその罪の残酷さが分かっていないところにイジメ問題解決の難しさがあるのでしょう。

誰にも声を聞いてもらえずイジメられている方は、生きながらにして存在を奪われ、殺され続けているという苦しみを生きておられます。
その苦しみを思うと、仏様の教えに依って、誰もが他者の声を奪い、殺してしまう可能性を持っている事を確かめ合う場が切に願われています。

私はイジメていないと思っている人ほど危ないのかもしれません。拝

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