第120号 3月号(2026年)
蓮華蔵



自分の力だけで生きていると思ってたが、病気や老いを通して初めて、こんなにも色んな関係やご縁の中で生かされてきたのかと驚かされる。
愛する人と別れて初めて、こんなにも深く関わり、寄り添ってきてくれたのかと頭が下がる。
人間関係が悪くなって初めて、自分の中にこんなにも人を妬み憎み、蔑む心が宿っていたのかと驚かされる。
人は、色んな事を通して、初めての事に驚き、大切な事に気付かされ、しっかり生きなければと歩み始める。
しかし人間は忘れる。初めての尊い驚きや、大切な気付きも縁次第で忘れてしまう。
そして過ちと後悔を繰り返す。
お釈迦様はその事を見抜いて、真の教えに依って、忘れている事を報され(信眼)、自己を教えられ続ける(智眼)、両眼人に成れと勧める。
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