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仏事あれこれ(2025年8月)

【問い】

お盆を勤めるというのは、どういう意味があるのでしょうか。

【応え】

お釈迦様の弟子の目連が、亡き母は極楽浄土で幸せだろうかと尋ねると、餓鬼地獄に堕ちていると言われました。
餓鬼地獄では、いつもお腹を空かせている者が食べ物を探し回っています。
見つけて食べようとすると、燃えて消えてしまいます。
満足出来ず、永遠に求め続けなければならないという地獄です。

母が餓鬼地獄に堕ちた理由を尋ねると、あなたへの愛が餓鬼のようだったからだと言われました。
愛も欲で、必ず偏りと差別を生み出します。
また愛するもの以外の悲しみや苦しみに気付けず、かえって地獄を生み出してきたからだと言われました。
自分の子や身内を愛するのは当たり前だと訴えますが、いのちを分別する事が地獄の本であると説くお釈迦様には通用しません。

母を救う方法を尋ねると、仏の教えを勉強するたくさんの比丘・比丘尼達に食事を施しなさいと言われたので実践すると、その善行功徳で母が救われました。
餓鬼で迷う者に食を施すという意味から、①「施餓鬼」と言います。

しかし考えてみれば、母を助けたいが為だけに食事を施す行為も、餓鬼の愛ではないかと目連は気付きました。
その事をお釈迦様に尋ねると、あなたの今の生き方(餓鬼)に気付いて欲しい為に、母は餓鬼地獄へ堕ちた事を教えてもらいました。
目連はお釈迦様の優れたお弟子なので、教えを請う為に頭を下げますが、下がっていませんでした。
しかし自分の身を地獄に堕としてでも、私に大切な事を伝えたいという母のやさしさ(慈悲)に触れて、いのちを分別し偏りを生んでいた今までの生き方が間違っていた(逆さまだった)と慙愧されました。
この逆さまという言葉を②盂蘭盆(ウランバーナ)と言います。

浄土真宗は、尊き別れを通さなければ絶対に気付けない大切な事を教えて下さる仏として、故人様を仰ぎますので、②「盂蘭盆会」として勤めています。
是非お参りください。

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