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サンガの建設143

私は正しい 争いの根はここにある

3年前の2022年7月8日、安倍晋三首相が、45歳の男に殺されました。男の背景には、父が自殺し、その年に母が旧統一教会に入信した事にありました。
その後、兄が大病と失明した事もあり、母は更なる救いを求めて父の死亡保険金、自宅の売却益など一億円を献金しました。
生活は困窮しても、母は子どもを残し韓国の教団施設での長期研修に行き、更なる救いを求めました。
自己破産した年、母を脱会させようと頑張ってきた兄も自殺しました。
その瞬間、色んな感情が一気に怒りに変わり、何もかも上手くいかない中で思いが鬱屈し、「教祖一族に危害を加え教団に打撃を与える」という明確な意思になりました。
しかしそのどれもが実行不可能と思えた時、あるSNSで「教祖に敬意を表し、教団を高く評価する安倍晋三首相」のビデオメッセージを見て完全に矛先が変わりました。
自作の銃を作り、岡山県の演説で殺害しようと思ったが、警備が厳しく諦めかけたとき、翌日、地元の奈良県に来ると聞き実行したというのが事件までの背景です。

どんな背景があろうと許される事ではありませが、想像を絶する縁の前では、日頃の常識は吹き飛んでしまいます。
そして鬱屈した気持ちを、他を傷つけることで解消する方法をとった時、その犠牲者や縁者の気持ちを考える余裕などありません。

人は辛いからこそ救いを求め、自分を立てずにおれませんが、自分を立てていく世界には必ず孤独の闇があります。
その闇ははかなり深く、一人で背負う事は困難です。

この事件を通して思う事は、誰もが縁によって闇を彷徨ってさまよしまう存在だからこそ、殺した方の闇も、殺された方の闇も、共に救われて往く歩みを課題にすることが大切なのでしょう。

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