仏事あれこれ(2025年4月)
【問い】
高校生の娘が何かを怖れ、宗教者に成りたいと言いました。
宗教は怖いイメージがあります。
何と言ってあげたら良いのでしょうか。
【応え】
その①
日本では、オーム真理教や統一教会などの宗教団体が、過激や洗脳という問題で取り上げられてきたので、「宗教は怖い、厄介」というイメージを持たれている方は多いと思います。
また世界では、自国の宗教を絶対化して戦争している事を思うと、一体宗教とはなんなのか、宗教こそ諸悪の根源ではないかと疑っても仕方がありません。
日本は仏教国と言われていますが、現在では多様な宗教が信じられています。
また仏教国といっても、イメージだけで、どんな教えなのか分からないままに言っている場合が少なくありません。
この度の問いは、親と子が、人と人としてどのように向き合えば良いのかという大切な課題です。
私の課題でもありますので、共に考えていきたいと思います。
人間は、人間以外の生き物のように、起こった出来事をそのまま受け入れる事が出来ません。
出来事とは主に、「①生まれた事、②一人ではなく関係性を生きている事、③出会いもあれば別れもある事、④欲しい物が全部手に入らない事、⑤生かされている事、⑥老いる事、⑦病む事、⑧死ぬ事」です。
人間以外の生き物は、右記の⑧つの出来事に対して、不平不満や愚痴は言いません。
いのちの道理、ご縁のままに、ありのままを引き受けて生きています。
ありのままを生きるとはどのようなものか知りたければ、犬やネコを観察するのもいいでしょうね。
愚痴も無ければ、他を羨んだり、自分以外の者に成りたいという欲もありません。
白いネコが黒いネコに成りたいとか、犬みたいに成って吠えてみたいと思うネコはいません。また必要以外に欲しがったり奪い合う事もありません。
白いネコに生まれ、白いネコのまま死にます。しかし人間はネコの様にはいきません。
この事が人間の迷いの本であり、そして宗教を求める理由なんです。