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第107号 2月号(2025年)

蓮華蔵

自問自答させる言葉に出遇いました。
人間とは、「人と人の間を生きる」と書きます。
言い換えれば、人間とは「世の中」を生きる者と言えるでしょう。
しかしこういう問いが出る背景に心を寄せると、「本当に人と人の間を生きていますか」、「独りぼっちではないですか」と、心配してくれている方の心があるように読めなくもありません。
「涅槃経」では、「慙愧する者を人という。無慙愧の者は畜生である」と「人」を定義しています。
慙愧とは、①たくさんの支えの中で生かされていながらも、その事に背いていたと気付く事、また罪を自覚し、申し訳なかったと謝る事。
そしてその気持ちが他者にも届く事を言います。大切な事に気付いた後の生き方が「人」である上で大切だと教えます。
しかし慙愧しない者は「畜生」だと続きます。畜生とは飼われて生きているという意味です。
たくさんの支えに背き、罪の自覚のない生き方をする者を指します。
「涅槃経」を通して右記の言葉を読んでみると、「支えを無視し、自分勝手な振る舞いばかりしていないか」というお叱りとも読めるし、「支えに出会えず、どこに向かえばいいのか分からず迷っていませんか」という心配とも読めます。
みなさんはどのように読みますか。

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