つぶやき(72)
お一人でお住まいの御門徒さんが年末に亡くなられていました。
発見されるまでに2週間かかりました。
その御門徒さんは「年行司」というお寺のお役をしていただいたことがあります。
お賽銭を年末に一緒に数えていた時に、昔お家が商売をしていて、子供の頃はとても忙しい大晦日が嫌いだったと話して下さいました。
前坊守の話題にもなり、毎年お店の昆布で昆布巻きを作り、お裾分けに持ってきてくれてましたよという話もして下さいました。
昆布巻きは作るのが大変みたいで、私が嫁いで1年ほどで前坊守は作らなくなったのを覚えています。
当時はおせちも全て手作りです。
たくさん作ってお裾分けもしていたなんて初めて知ったし、今以上に本当に大変だったんだろうなと、毎年年末になると落ち着かない前坊守の姿を思い出しました。
お賽銭を数える少しの時間でしたがその時の話が私にはとても印象的でした。
お手伝いをしていただき貴重なお話しができたこと、ずっと忘れないと思います。